変わりゆく時代に、立ち止まる時間を、

変わってしまった日常の中で、私たちにできること
変わってしまった日常の前提
ここ数年、とくに2020年を経て、私たちの暮らし方や価値観は、静かに変化してきました。
働き方、人との距離感、将来への見通し。
それまで当たり前だと思っていたものが、静かに、しかし確実に揺らいでいった時間だったと感じている方も多いのではないでしょうか。
順調だった仕事が続かなくなった。
これまで培ってきた経験や得意分野を、発揮する場が見つからなくなった。
努力を重ねてきたはずなのに、思うように評価されず、自分の価値が見えなくなる。
そうした状態が長く続くと、心は少しずつ疲弊していきます。
誰かに弱音を吐くことも難しく、理由の分からない不安や焦りだけが積み重なっていく。
それは特別なことではなく、今の時代を生きる多くの人が、静かに抱えている感覚かもしれません。
心は、目に見えない疲れを抱えている
心の疲れは、数字や結果のように分かりやすく現れるものではありません。
ある日突然、限界が訪れることもあれば、気づかないうちに元気を失っていることもあります。
やる気が出ない。
以前なら楽しめていたことに心が動かない。
眠っても疲れが取れない。
それらは、怠けや甘えではなく、心が休息を求めているサインであることも少なくありません。
けれど私たちは、その声を後回しにしがちです。
立ち止まることに、どこか後ろめたさを感じてしまうからです。
環境が変わることで、見えてくるもの
世界を見渡すと、気候が安定し、穏やかな時間が流れ、美しい自然が今も残っている場所があります。
ハワイも、そのひとつです。
日常から少し離れ、環境を変えるために旅に出かけてみる。
それは、今ある状態から一度距離を取り、自分自身を見つめ直すための、ひとつの方法かもしれません。
ただし、旅をすれば必ず心が軽くなる、悩みが消える、気持ちが完全に切り替わる、というほど、心の状態は単純なものではありません。
心の傷や悩み、長年抱えてきた想いは、それだけ積み重なり、深く、重いものです。
場所を変えただけで簡単にほどけるものではない、という現実もあります。
それでも、環境を変え、日常から少し距離を取ることで、今の自分をこれまでとは違う視点から見つめ直すきっかけが生まれることがあります。
強い刺激や競争から離れ、海の音や風の気配、やわらかな光に包まれる時間の中で、気づかなかった疲れや感情に、静かに気づくこともあります。
何かを成し遂げなくてもいい。
評価されなくてもいい。
ただ呼吸をし、体をゆるめ、今の自分の状態をそのまま感じてみる。
その時間は、答えを出すためのものではなく、自分を少し客観的に振り返るための余白のようなものかもしれません。
外側から整える、という選択
スパでのトリートメントは、魔法のようにすべてを解決するものではありません。
けれど、体に触れられ、呼吸が深まり、緊張がほどけていく過程で、心が静かに落ち着いていくことがあります。
体がゆるむと、思考も自然と緩みます。
ずっと張りつめていた心に、少し余白が生まれる。
それだけでも、人はずいぶん楽になるものです。
外側から体を整えることは、内側に目を向けるための入口のような役割を果たします。
無理に前向きにならなくていい。
何かを決断しなくてもいい。
ただ、今の自分をそのまま受け止める時間を持つこと。
それは、忙しい日常の中では意外と難しいことだからこそ、価値があります。
人生を楽しむ感覚を、もう一度
旅先では、子どもの頃のように、理由もなく景色に見入ったり、風の匂いに足を止めたりする瞬間があります。
その感覚は、現実から逃げることではありません。
人生をもう一度、自分の手に取り戻すための、大切な時間です。
悩みがすぐに消えなくてもいい。
答えが見つからなくてもいい。
ただ、心と体を少し休ませ、また歩き出す力を蓄える。
世界でもっとも気候が安定し、美しい自然が今も多く残るハワイという場所で、心をリフレッシュし、人生そのものを楽しむ感覚を思い出す。
それが、ひとつの区切りになる人もいるかもしれません。
私達は、そんな時間を過ごすための場所として、そっと寄り添えたらと考えています。
自分を責めるのではなく、いたわる選択を。
それもまた、ヘルスとウェルネスの大切な一歩です。
